HD制作、うたわれるもの、Blu-ray Disc Box
壮大なスケールの大河ストーリーを
テンポ良く描き出す、その高品質さ。
HD制作のアニメ、初のBlu-ray Boxとして
23日に発売された「うたわれるもの」。
問題なく届いたので、
ディスク再生チェックを行い、その後、
さっそく、視聴を開始して、衝撃を受けた。
SDでもアプコンでもない、HD画質、
丁寧に描かれたその描写は、
もはや、次世代のクオリティ。
あまりの描画に背筋がぞくっとした。
2年前、TV放送で視聴した際も
原作を忠実にアニメーションで
スピーディに見せるといった完成度の高さに
制作チームの本気を垣間見たが、
今回の衝撃ほどでは、なかったと思う。
TV放送では、どうしても放送特有のノイズ等
によって、デジタルといえども、
地デジで放送された場合、最大でも約17Mbpsという
転送速度の制約を受けることになり、
また、サイドカットされる場合もある。
ということで、制作された
意図どおりに描き出されるというものはほとんどない。
実際に、PS3での「Display機能」を使用し、
ビットレート等を確認しながら視聴していると、
平均して25Mbps~30Mbps超というビットレートを
維持し、多数のキャラクターが描き出されるシーン
等では、40Mbpsを超える。
MPEG2といえでも、この安定した高ビットレートということで、
高精細な映像美を見せつけてくれているのだ。
今や、HD制作のドラマ、アニメ番組が増えている。
しかし、最初に特典山盛りのDVDで発売され、
Blu-rayのようなHDディスクが初めから発売されることはない。
この現状は、あくまでも商売にしか見えず、
視聴者の選択肢を奪っていると言える。
従って、今後は、是非ともDVDとBlu-rayのような、
SDメディアとHDメディアの同時展開を行うべきだと思う。
「うたわれるもの」を例に挙げると
SD画質のDVD Box全4巻、定価総額7万5600円(当時でも、値引き額を考えても総額6万円くらいはかかっていたような気が?)が完結した
その約1年後に
HD画質のBlu-ray Box、定価5万2500円(現在アマゾンでは、3万8850円)で発売されたということになり、
特典映像も同様なので、前者を購入した方々には、たまったもんじゃないといった、
あまりよろしくない現状を生んでしまっている。
このような、事態にならないためにも、先述の同時展開論を
実現に向けて、コンテンツ事業者には、動いてもらいたいものだ。
(オマケ)
同時展開をしても、DVD画質でいい人は、おそらく価格が若干安くなるDVDを買い、
Blu-ray画質でいい人は、Blu-rayを買うといった住み分けがなされると思う。
そして、全編が完結したら、総額よりも価格を下げて、各Box化をしたら、ええんとちゃうか?
そうしたら、Box化が待てない人、Box化されるまで待つ人の住み分けもできる。
この話は、あくまでも、理想論でコンテンツ商売の中では、実現は難しいだろうけどな~。
うたわれるもの
Blu-ray
メーカー:バップ
カテゴリー:Blu-ray
発売日:2008-01-23
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