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[SDカード破損対策]SDカード故障時の対策チュートリアル




SDカード破損のサポートであれこれ、大変だったので、
考え方の簡易チュートリアル化しておく。

スクリーンショットは、今回のケース。


SDカード破損時の対応手順

STEP1)状況分析

SDカードをPCに接続したカードリーダで読み込み可能かどうか?

SDカードを読み込める場合
・軽度の論理障害である可能性が高い
→復旧できる可能性が高いのでSTEP2

SDカードを読み込めない場合
・重度の論理障害、もしくは、物理障害
→SDカードを挿入しても、「ディレクトリ名が無効です。」「カードを挿入してください」
このようなメッセージが表示される場合は、深刻な状況である。

Windows PCで上記の状況であれば、試しにLinux PCやMacでの接続を試してみると良い。

基本的に、PCに認識してもらうことが復旧手順の第一歩なので、それが無理な時点では、
個人レベルでは、あれこれする内に、業者でも復旧不能な状態に陥らせる可能性が高い。

どんな復旧を謳ったソフトウェアがあってもPCが認識しないものは復活できないので。

結果、Windows PCでもLinux PCでもMacでも認識できない場合は、
諦めるか、業者へ依頼することをお勧めする。


STEP2)復旧ソフトウェアをあれこれと試してみる。

これは、お金をかけたくない場合の考え方であり、
絶対に失いたくないデータの場合は、専門業者にお金を払った方が安全である為、
そちらをお勧めする。

というわけで、個人で対応にチャレンジしたい場合は、
無料でいろいろなソフトがあるので、様々な情報を参考に選択しよう。

試してみた無料ソフト参考例)
などなど

EASEUSには、SSDのクローンなどでもお世話になっているので、
個人的には信用度は高いかな。

これらのソフトは、フォーマットが必要というメッセージが表示されたり、
RAW状態に陥ったSDカードでも復旧対応できたりするので、
PCでマウントできたら復旧できる可能性は高いと考えられる。

使い方は、概ね、マウントされた該当の記憶域に対して、
スキャンを行い、検索できたデータの復旧をサポートしてくれるといった動作であった。


復旧作業時に役に立つコマンドなど

Windows
chkdsk
コマンドプロンプトで実行可能
→ファイルシステムの修復等に活躍

Linux
fsck
ターミナルで実行可能
→Windowsのchkdsk同様にファイルシステムの修復等に活躍

dmesg
ターミナルで実行可能
→今回のケースでは、マウントされている機器の情報を確認する際に活躍

ddrescue
ターミナルで実行可能
→不良セクタの存在するドライブからのデータの救出等で活躍

Macは基本Linuxベースではあるが、
全てのコマンドがそのまま使えるわけではないケースが増えてきているので、確認が必要。


SDカードやSSDをはじめとしたフラッシュメモリの考え方

SDカードやSSDなどのフラッシュメモリも単価が安くなり、
ますます消耗品として使いやすくなってきた。

そんな中、1つあたりの容量が大きくなってきたが故に、ついついデータをため込んで、
うっかりバックアップをおろそかにしてしまうケースが増えてきてしまっている。

フラッシュメモリの場合は、「えっ、さっきまで使えたのになんで?」といった
突然死の可能性がハードディスクよりも高い為、
より他メディアへのバックアップすることが重要である。

だから、例えば64GBのSDXCカードを1枚使いまわすくらいなら、
32GBのSDHCカードを2枚を1つのイベント毎に交互に使用し、
取り外した際にはバックアップした方が良いとアドバイスをしている。

普段使いの写真の場合は、別に失ったとしても、「まあ、いっか」となるだろうが、
旅行に行った、結婚式を行った、子どもの成長記録、
各種節目の式典など、可能な限り残しておきたい写真が、
失われた時のショックはとても大きなものとなるだろう。

もちろん、各種イベント中にメモリが壊れることもある為、
やむを得ない事象もあるが、
基本的には、どうしても残しておきたい写真がある場合は、
帰宅したらバックアップといった考え方を持っておいた方が、
いざという時に役に立つと思う。


後書き

今回サポートしたケースは、1枚のSDXCカードが普段使いの際に、
突然デジカメにおいて認識しなくなり、複数種類のシステムのPC、カードリーダなど、
どれにおいても、完全に読み込まない状況に陥ったケースであった。

つまり、重度の論理障害、物理障害の部類である。
重要な写真が入っていた場合は、なるべく手を入れない内に専門業者に依頼が必要なケース。

しかし、幸いなことに、SDカードに入っていた写真は、
コロナ禍が明けたら、また旅行に行って写真を撮る為の練習で撮ったものなど、
たいして残したくない写真もあったので、壊れたのは残念だが、
むしろなくなってスッキリしたと話していたので、
とてもラッキーなケースであった。

実は、今回突然死したSDカードは、
コロナ禍に陥る数か月前、欧州旅行から帰宅後に、
バックアップのサポートをしたSDカードであった。

そんなこともあり、「あの時バックアップしていなかったら大変だった」と笑い話になり、
業者を手配する必要もなく、新たなSDカード(Made In Japanの国産品)を手配してあげて、
今回は、円満解決となった。

改めて思ったのは、フラッシュメモリは便利だが、予兆なく壊れる消耗品なんだということ。
大切なデータが入ったままでバックアップしていない場合は、是非、迅速なバックアップを!!

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