知る人ぞ知る三菱の画像処理能力
この春、三菱がようやく本気になったかなといえるフルHD液晶テレビが発売されました。
LCD-H40MZ70とLCD-H46MZ70です。
この機種は、SONY主体で提唱されているx.v.Colorに対応し、PS3標準のHDMI1.3対応のHDMI端子を搭載しているというアピールポイントがあります。
(HDMI端子が2つというのが少し、残念でした。)
このおかげで、色空間の表現できる範囲が大幅にアップしています。
色空間を表現するためには、画像処理エンジンそのものが優れているだけでは、足りません。
その理由は、映像を映し出すためには、液晶パネルそのものが、画像処理エンジンを生かすための能力を持っている必要があるからです。
例えば、画像処理エンジンが10bit処理を行っているが、
液晶パネルそのものが8bit処理までしか行えないものということになると、「11000000」という10bitのデジタル信号は、「0000000」という8bitの信号として扱われ、2bit分のデジタル信号が無駄になってしまうのです。
ならば、どのOEMメーカーが10bitの液晶パネルを生産しているかですが、現在では、韓国のサムスンが10bitパネルを生産し、SONYのブラビア(BRAVIA)のJシリーズから投入されたようです。
三菱は、採用液晶パネルについて、詳細は記述しておりませんが、10bitパネルをLCD-H40MZ70とLCD-H46MZ70らMZシリーズで採用したということは、サムスンパネルを採用していると考えられます。
サムスンパネルの性能は、SONYの液晶テレビBRAVIAが好調ということをみていただければ、その安定した性能をご理解いただけるものと思います。
この高性能パネルに、フラットHDダイヤトロン(ダイアモンドトロン、ダイヤモンドトロン)の超高性能ブラウン管時代でならした三菱の画像処理技術が重なり、倍速駆動は搭載されていなくても、高性能な液晶になっています。(店頭で色表現、画質などにこだわって比較すると、店頭でも違いが判ります。)
もちろん、画像処理技術に関しては、現行の三菱のブラウン管TVは、除きます。
昔のブラウン管の方が三菱の場合、優れています。(知っている人ならわかってくれると思う)
音響に関しても、このテレビは、力が入っています。
三菱の音響技術といえば、またまた、昔から培われたDIATONE音響技術があります。
今回のモデルは、DIATONEサラウンド5.1、DIATONEサラウンドHEADPHONEが搭載されたので、テレビだけでもDIATONE音響技術の恩恵を受けることができるようになりました。
だから、これに、サブウーハーを接続したり、TVラック型スピーカと接続したりすると、さらに素晴らしいサラウンドが楽しめるわけです。
三菱のPC用液晶ディスプレイの特長であるスリムベゼル(細い額縁、細い枠)を採用したこともワンランク上のサイズを設置可能にしたポイントですね。
東芝のREGZAも省スペースで、新メタブレインプロの優れた画像処理能力で、私も好んでいますが、今回の三菱の新型液晶テレビは、ないがしろには、できない素晴らしいものだと思います。
液晶テレビを検討されている方、三菱の新型液晶も参考にして見てはいかがでしょうか。
(一言)
特番ばっかで、普段見ている、面白いテレビがね~って時に、役に立つのは、スカパーですね。
特に、東芝のスカパー連動機能を持ったRDシリーズ、VARDIAシリーズを使っている方には、スカパー!おまかせプランは、いいかもです。
まだまだ、高いね~、REAL LCD-H46MZ70、でもそれだけの製品価値はあると思います。
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