[ImageProcessing]モザイク処理

■モザイク処理

モザイク処理とは、隣接する画像をつなぎ合わせて大きな画像とする処理のことである。
この処理において重要なポイントは、つなぎ合わせの部分が不連続にならないように処理することである。

このためには、次のような処理を行う。

[1]つなぎ合わせるための、各画像における補正
|-カメラなどで撮影された画像には、幾何歪み(レンズ歪みなど)、
|-周辺減光(濃淡や色調の歪み)などが発生する可能性がある。
|-これらの歪みを補正するために格子縞や白い紙などを予め撮影して、
|-補正係数を求める必要がある。

[2]位置合わせに関する補正
|-位置合わせは、隣接画像の重なる部分の位置ができるだけ
|-一致するように行われる。そして、位置合わせにおける
|-基準となる複数の点を選択し、それらの点が両画像において
|-一致するように片方を幾何変換を行う。

[3]濃度変換に関する補正
|-濃度においては、つなぎ合わせる部分において濃淡や色調が
|-一致するように、片方の画像の濃度を変換する。
|-この濃度変換をする方法として一般的なものに
|-ヒストグラム一致法がある。この方式は、両画像の重複部分の
|-ヒストグラムを計算し、それが一致するように濃度変換を行う
|-といった方式である。

[4]つなぎ合わせ部分(以下、接合部)の濃度の平滑化
|-接合部の各画素の濃度は、両画像の濃度から、その位置に応じて
|-求め、不連続な境界が目立たないように、一方の画像から他方の
|-画像へ徐々に濃度を変化させる。この理由は、平滑化処理を行う
|-ためである。

これらの処理を行うことによって、正常に、モザイク処理が成される。