[AWS]DNSフェイルオーバーについて

○DNSフェイルオーバー

AWSにおいて、DNSフェイルオーバーとは、Route53が持つ

フォールトトレラントアーキテクチャのことである。

フォールトトレラントアーキテクチャは、

システムに異常が発生した際に、被害を最低限に抑えるための仕組みである。

メインサーバでシステム障害が発生した際に、代替サーバに切り替えて一時的な対処を行うことが可能である。

※Route53のヘルスチェックについて

・エンドポイントをモニタリングするヘルスチェック

IPアドレス、ドメイン名で特定するエンドポイントをモニタリングするヘルスチェックである。

指定された一定の間隔で、Route 53 は、自動リクエストをインターネット経由でアプリケーションやサーバなどのリソースに送信し、

そのリソースが到達可能、使用可能、機能中であることを確認する。

オプションでは、ユーザーが行ったものと同様のリクエスト (特定URLへのウェブページのリクエストなど)を行うように、

ヘルスチェックを設定可能である。

・他のヘルスチェック (算出したヘルスチェック) を監視するヘルスチェック

他のヘルスチェックの正常または異常の判断を、Route 53が行うべきかどうかをモニタリングするヘルスチェックである。

複数のウェブサーバーなどの同じ機能を実行する複数のリソースがある場合に、

最低限のリソースが正常であるかどうかに重点を置く場合に有効である。

ヘルスチェックの通知設定を行わずに、各リソースにヘルスチェックを作成可能である。

他のヘルスチェックのステータスをモニタリングするヘルスチェックを作成し、利用できるウェブリソース数が指定するしきい値を下回る場合に通知を行うように設定可能である。

・CloudWatch アラームをモニタリングするヘルスチェック

Amazon DynamoDB データベースへのスロットル読み込みイベント数や

正常に機能していると推測される Elastic Load Balancing ホストの数などの CloudWatch メトリクスのステータスをモニタリングする

CloudWatch アラームを作成可能である。

アラームを作成すると、該当のアラームをモニタリングする CloudWatch と同じ

データストリームをモニタリングするヘルスチェックを作成可能である。

耐障害性と可用性を向上させるため、Route 53 は CloudWatch アラーム が ALARM 状態になるまで待つことはない。

ヘルスチェックのステータスの正常から異常への変更は、CloudWatch アラームのデータストリームと基準に基づいて発生する。

・Amazon Route 53 Application Recovery Controller

Amazon Route 53 Application Recovery Controller は、

アプリケーションとリソースのリカバリ準備が整っているかどうかに関する

インサイトを得ることが可能であるため、

フェイルオーバーの管理や調整に役立つ。

Route 53 Application Recovery Controller のヘルスチェックは、

ルーティングコントロールに関連付けられ、

オンまたはオフの単純切り替えになっている。

フェールオーバー DNS レコードでルーティングコントロールのヘルスチェックをそれぞれ設定する。

Route 53 Application Recovery Controller のルーティングコントロールを更新するだけで、

（例として、アベイラビリティーゾーンやAWS リージョン間で）

トラフィックのルーティングやアプリケーションのフェイルオーバーが可能になる。