ロボット掃除機の戦いから見た日本のガラパゴス仕様
米国iRobot社のルンバが超ヒットを飛ばし、
日本製もシャープが本気を出し始めた!!
でも、販売価格を見て思ったのは、
一般的に高価なのがロボット掃除機だが、
その中でもルンバの最高機種よりもCOCOROBOの方が
圧倒的に値段が高いという印象が強かったということかな。
COCOROBOは、確かに人工知能「ココロエンジン」による丁寧な掃除能力や
プラズマクラスターイオンを発生させるなど評価できる点もあるが、
あくまでも掃除機なんやから、おしゃべり機能とかその他、不要なものを削ったら、
もっと価格下げれるんとちゃうんか?という点が気になって仕方がない。
消費者は、あくまでもおまかせでしっかりと掃除してくれることを重視して、ロボット掃除機を購入する場合が多いので、
ルンバに十分な掃除能力がある以上、広告価格でルンバの780よりも4万~6万くらい高価なCOCOROBOは、
圧倒的に不利にしか映らない。
すでに圧倒的な日本国内ユーザーを獲得しているルンバに対抗するためには、
せめて同じ土俵に上がれるレベルでバトルしなければユーザーの獲得は難しいんとちゃうかな!!
携帯電話分野、大型TV分野、白物家電分野など、日本企業の弱点は、
消費者の求めている以上の機能を積みたがるところにある。
確かに、付加価値を高めて、がっぽり利益を上げたいのだろうが、ガラパゴス化してしまうと、
海外仕様と国内仕様で大きな差別化が生まれてしまい、結果コストが増えてしまう。
これでは、利益を上げるどころか、利益を圧迫して本末転倒ってわけや!!
ロボット掃除機に話を戻すと、
早い話、「余計な機能はいらないから、ちゃんと掃除してくれたらそれでいい」ということなのだ!!
実際、私はルンバ770を使っているわけだが、十分な掃除能力に満足している。
例えば、私のルンバ770が壊れて、ロボット掃除の買い換えを検討しに家電量販店に行ったとする、
対象は、ルンバ「780」とCOCOROBO「RX-V100」としよう。
ルンバの掃除力はすでに折り紙つきということを認識している中、
COCOROBOがルンバよりも丁寧な掃除をしてくれるとアピールされても、
なくても問題ないおしゃべり機能やプラズマクラスター機能が搭載されているということで
5万円高いということなら、COCOROBOは、間違いなく選択肢から外してルンバを購入するやろうな~!!
ユーザーが求めている機能は何か?
ユーザーがどのような基準で評価をするのか?
ユーザーが満足するものはどのようなものか?
生活に必要とする「モノ」が成熟した現代は、
企業の自己満足的なガラパゴス仕様の商品ではなく、
ユーザーとなる消費者の考えをどれだけ取り入れた商品開発ができるかが、
明確に求められる時代ということやね!!
選択肢が多く、目が肥えてしまった私たち消費者は、
企業が思っている以上にシビアなのかもしれないな~!!