パーティション分割は重要
一般にメーカー製PCをはじめとして、
市販品のPCは、ハードディスク容量は大きくても、
パーティションは多くて3つくらいです。
(簡単に言うと、パーティションは、お部屋の間仕切りですね。)
パーティションの扱いは、あまり区切らない方がよいという方もいれば、
適正サイズで区切ったほうがよいという方もいます。
私的には、外付けHDDは、パーティションに区切らないほうがよく、
内蔵HDDは、適正サイズに区切ったほうがよいと思います。
これには、以下の理由があります。
(一番の理由は、またまた登場の断片化です。)
断片化というものは、結構厄介なのは、過去の記事に書きましたが、
一見ハードディスクの空き容量がたくさんあり、デフラグを行ったからと言えども、断片化は完全に解消されているわけではないからです。
ゴミ箱を空にしたりして、削除されたファイルは、OSからは、見えなくなりますが、
ハードディスク内には存在し、上書きされるまでは、完全に消えてはいません。
この見えなくなったファイルがもし、上書き禁止になってしまったらどのようになるでしょうか?
それは、いわゆるゴミファイルとなり、下手をすると、ゼロフィル、物理フォーマットするまで消えることがないかもしれません。
まあ、たいていは、通常のフォーマットで解決するのですがね。
ここで、重要になってくるのがパーティション分割です。
例えば、500GBのハードディスクを200GB、300GBに分割していたとしましょう。
この片方はシステムドライブとなります。
そして、一方が断片化ファイルによって、フォーマットせざるを得なくなり、
もう一方のドライブにバックアップすることを考えてみてください。
どちらのドライブも空き容量が十分にあればよいのですが、
人間のかなしき習性といいますか、データを溜め込んでしまっている場合が多いのではないでしょうか?
とにかく、バックアップに超~、時間がかかります。
(例)データの安全性を高めるため外付けの場合
USB2.0接続の外付けHDDとする。
転送の理論値は、まったく当てにならない。
私の実測では、50GBを大体1時間くらいでしたので、
300GBなら、単純に6時間くらいですか。
6時間は、やばいっすね~。
ファンなしの外付けHDDなら、外部から冷却しないかぎり、ほぼお陀仏でしょう。
(ハードディスクはとにかく熱に弱いっすから(精密機器は熱に弱い!!))
そして、バックアップした後がまた問題、
異常が現れたドライブをフォーマットしなければならない。
これが、またまた、時間がかかる。
私の実測では、250GBのIDE接続HDDでは、
NTFSフォーマットに1時間強、かかりました。
もし、これが、500GBなら、単純に2時間強。
(SATAならもっと速くなりますが、それでも時間はかかる。)
計算すると、バックアップからフォーマットまであわせて、一日丸つぶれです。
このような問題から、パーティションの分割は、
100GBあたりを目安にしておく方が効率が良いです。
細かく区切りすぎると、HDDのプラッタの関係上、あまり良いとはいえませんので、
その点も考慮する必要があります。
(パーティションの分割法)
パーティションの分割は、OSをインストールする前なら、ブートディスクから起動して簡単にできますが、
インストール後では、おいそれとはいきません。
ここで、利用するのが、パーティション分割ソフトです。
様々なものを試しましたが、簡単さ、安定性、信頼性で、やはり、パーティションマジックをおすすめします。
もともとは、PowerQuest PartitionMagicでしたが、
今では、Norton PartitionMagicとなっています。
ノートン・パーティションマジック 8.0J | |
メーカー | ネットジャパン |
カテゴリー | PCソフトウェア |
発売日 | 2004-08-04 |
このソフトの良いところは、一つ一つの作業を一通りおこなってから、変更を適用できるところです。
これにより、作業を行っている間は、変更を取りやめたいときは、簡単に取り消しが可能なので、
「やべ、サイズ間違えた」
「やっぱ、取り消したい」
といった時に力を発揮します。
また、Linux Ext2、Ext3のファイルシステムも扱えるので、Linux用のパーティションを作成する時、不用になったLinux用パーティションを削除する時にも役に立ちます。
長々と書いてしまいましたが、パーティション分割を効率よく行うことで、HDDトラブル時にデータを復旧できる可能性がUPしますので、
一つ念頭においておいてはいかがでしょうか。
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